音楽×ファッションの興味深い記事|その1
趣味として、音楽と洋服がどっちも大好きなんですが、なんとなく見ていた「Sound&Recordingマガジン」という雑誌のWEBサイトで面白い記事を見つけました。
BEAMSのクリエイティブディレクターの青野賢一さんという方が、2013年-2015年に「音楽家と洋服」をテーマに書いた連載記事です。
洋服のルーツって、たとえば、
職人さんの服→ワークウェア
軍服→ミリタリーウェア
運動着→スポーツウェア
野外活動用の服→アウトドアウェア
など、一般的なファッションに落とし込まれたとしても、もともとの目的とかディテールがわかりやすく説明できる、用途から生まれる硬派な洋服の世界がありつつ、
音楽や映画などをルーツとする、漠然とした世界観やカルチャーから、特定のアーティストやアクターのスタイルに憧れて感化される、感覚的なファッションの世界もあり…
スケーターファッションとかサーフファッションも、スポーツ用途の服から始まっているけど、カルチャーや雰囲気の要素が強いから、こっち寄りの気がします。
空気感とか、ノリとか気分をより重視するスタイル。歳をとると、リアルにそのカルチャーのマインドを継承して生きてる人以外は、ちょっと恥ずかしくなって着にくくなるのかも。
ファッション業界に全く関係ない一般ピープルの自分でさえ、中学のとき、90sの日本のバンドブーム全盛期で、友達と勢いでガールズバンドを組み、パンクファッションに憧れたりした時期があり、10代〜20代は徐々に洋楽にはまり、UKモノが好きでモッズファッションに憧れた時期もあり…まあほかにもいくつかのテイストにハマる時期を通って、40歳を迎えた今は素材そのものやディテールの良さ、現実生活での過ごしやすさを基準に服を選んでいる、みたいな流れがあったりします。。笑。
かつて好きだったファッションのテイストを無意識に取り入れてミックスしつつ、だんだんオーソドックスな方向に行く感じ。。
まあとりあえず、それはそれとして、
その人が好きな音楽と、好きなファッションはある程度重なる部分があると思います。じゃあ、いろんな音楽が好きな人は、ファッションもいろんなテイストのものを好むのか…?? 法則は解明できてませんが、なんかあるような気もします。笑。
ファッションアイコンとなる人からたどるファッションの世界も面白いもんだな、って思います。
この連載は、音楽とファッション両方の切り口から、かなり詳細に書かれていて、スーパー読み応えがある(ミュージシャン、27人分もある!笑)ので、少しずつ、知ってる人、興味があるテーマから読んでいます。
全部は無理ですが、何回かに分けて、自分が興味深かったテーマの記事を紹介したいと思います。
(イギリス人が着るアイビーのお話)
THE JAM時代のモッズファッションもすごく好きだけど、スタイル・カウンシル時代の、とくに「Cafe Bleu」というアルバムのジャケットのファッションが、おっしゃれだなーーって思ってました。
改めてジャケ写をじっくり見てみると、膝丈のステンカラーコートに細身のパンツをくるぶし丈で細くロールアップ、白ソックスにタッセルローファー。襟元からのぞくギンガムチェック。アイテムはアイビーなんだけど、どことなく上品で紳士っぽい雰囲気。
そんな彼のファッションについて書かれています。
第1回 ポール・ウェラー – アイビー・スタイルから読み解く英国人の矜持 | 音楽家は服を着る | サウンド&レコーディング・マガジン
(女性関係と男のファッションのお話)
タモリ倶楽部の「空耳アワー」の「お客さんに嫌われるぞ…」と「終わったら帰っていいんだ…」の元ネタの曲で、この人を知ってるぐらいですが。。笑。
耳元で低音で囁くような歌と、妖しい雰囲気。ジェーン・バーキンの彼氏で、フランスの洒落た女たらし男の代表、というイメージしかなくて…でも、彼のファッションも変遷があったんですね。。
第2回 セルジュ・ゲンスブール – 振り回される男 | 音楽家は服を着る | サウンド&レコーディング・マガジン
わたしの世代はオルタナ好きでニルヴァーナやカートに心酔している男子がけっこういました。20代くらいまでは彼らもカートのようないわゆるグランジファッションで街を歩いてたように思います。確かにかっこいい。スピリットもファッションも。でも今のわたしには、年齢的にちょっと無理があるだろうなぁ。。
オルタナ=グランジファッション、ぐらいに適当に思っていたけど、違うんですね。これを読んでわかりました。
第3回 カート・コバーン – 流行はオルタナティヴをぶっ潰す | 音楽家は服を着る | サウンド&レコーディング・マガジン
とりあえず、今回はここまで。。
面白いけどかなり濃いので、少しずつじゃないと読めないっす。。笑