今日の服#125|トレンチコート×スーツのパンツをカジュアルダウンしてコーディネートに取り入れてみた
こんにちは。
先週はほぼ月イチでお邪魔している、老人ホームのピアノ伴奏に行きました。
昨年の春から始めて、今回でちょうど1年になりました。
音大出身でもなければ音楽教師の免許があるわけでもない自分が、月に一度“ピアノの先生“ という謎の呼称で呼ばれ、ピアノを弾き、ベテランの皆さんと体操や歌の時間を一緒に過ごす、家での生活とは違うある意味ちょっと特別な時間です。
滞在時間は1時間半ぐらいなんですが、単に弾く以外にも、社会勉強として学ぶことがたくさんある気がします。自分が楽しくやらせていただくのは基本なのですが、冷静に周りの様子を見渡す余裕とか、臨機応変さも大切な気がしてます。
今回は、その日のコーディネートをご紹介します。
今回のコーデ:トレンチコート×スーツのパンツをカジュアルダウンしてコーディネートに取り入れてみた
自分なりのドレスとカジュアルのバランス
あまり気合いを入れるのも違いますが、自分のスイッチを入れるためにも、動きやすさも加味しつつ失礼のないように身だしなみはある程度ちゃんとしたい。
自分なりにその場で違和感ないかな、と思う「ほどよくきちんと、ほどよくカジュアル」な服装で行くようにしています。
よくファッション雑誌などに街着コーディネートのセオリーとして「ドレスとカジュアルのバランスを取って着ることがオシャレのポイント」などと書いてあったりします。
ドレスとカジュアルの程度をどのくらいに設定するかによっても雰囲気が全然違ってくると思いますが、自分の手持ちの服で組むとしたら、ドレス=ビジネススーツスタイルになります。
今回の自分のバランスは、
このくらい?笑。
パット見きちんと見えるようにしたいので、中間よりは少しドレスに寄せるぐらいの度合いで考えました。
これまでのコーディネート紹介で何回か同じシーンのときの服を載せてきましたが、
今まではだいたい「カジュアルな服を、ドレスっぽくまとめる」コーディネートでした。
- カバーオールをテーラードジャケットに見立てて着る、とか
- 全身カジュアルだけど革靴とスカーフでドレス風にまとめる、とか。
- ワークベストで首元にVゾーンを作る、とか
- 黒のジャケパンスタイルだけどジャージ素材、とか。
過去のコーディネートはこんな感じ↓
今回はいつもと逆の発想で、「かっちりな服(=ドレスなアイテム)を、ほどよくカジュアルダウンして着る」というテーマでコーディネートを組んでみることにしました。
ドレスなアイテムは、持っているけどあまり出番のなくなってしまった、オフィス勤務時代に買ったちょっといいスーツやコートを使いました。
考え方が逆なだけで、アウトプットとしては大して変わらなかったかもしれませんが!笑。
こんな感じで組み合わせてみました
4月12日、晴れ。最高気温25.9℃。夕方になると上着は必要、という朝の天気予報を見て、一応トレンチコートを着て行きました。
コーディネートはこんな感じ。
室内ではこうでした。
アイテム紹介
【まずはドレスっぽいアイテムから】
①トレンチコート:J.PRESS(レディース)
- 色は無地のライトベージュ。
- ハリと光沢のあるしっかりした生地(おそらく、ベンタイルコットンという生地)で、立体感のあるきれいなシルエット。
- 身幅はふつう、袖はレディースらしく細めで、エポーレットはなし。袖とウエストにベルトあり、着丈は膝ぐらい。
- オーソドックスですっきりジャストなサイズ感の、パリッとした雰囲気のコートです。
- J.PRESSはアメリカのブランド。ブルックスブラザーズやラルフローレンなどと同じ系統の、アメリカントラディショナル(アメトラ)系のブランド。きちんと感はありつつ、ヨーロッパのトラッドほど重厚でもない感じです。こういう雰囲気↓
②パンツ:Paul Smith Black(レディース)
- カーキオリーブとチャコールグレーの中間っぽい地色に、イエロー系とグリーン系の細いストライプが2パターン、交互に入っています。
- ジャケットは薄手のシャツやブラウスで着るほかないぐらいのコンパクトなシルエットのため、今回は使いませんでしたが、こういうパンツスーツです。↓
- パンツはストレートシルエットで、ヒール靴に合わせて少し裾丈長めにしてます。
- ポールスミスはイギリスのブランド。Blackはレディースのビジネスラインだそうです。
- 細身で形がきれいなテーラードジャケットとパンツに、シャツやネクタイなどでカラフルな色や柄などを取り入れたり、ポップで遊び心のあるデザインが印象的です。
- モッズっぽい雰囲気があって、アートや音楽などのカルチャーとも繋がりが深く、デヴィッドボウイやベックなどのミュージシャンの衣装として着られたり。
- インスタグラムを見てるとカジュアルラインの服が多いですが、フォーマル&ビジネスラインのブリティッシュトラッドなスーツがかっこいいブランドだと思います。
- スーツの裏地が凝っていたり、ステッチやバイピングの色が綺麗だったり、イギリスらしくちょっとひねくれたポップな感じが個人的に好きです。
今回のコーディネートで考えたこと
アウターを着た状態では、一見ドレスっぽく
- トレンチコートとスーツのパンツで、ドレスなアイテムの面積を多めに。
- コートを着た状態では、「ビジネススーツスタイルで靴とリュックだけカジュアルにした風」に見える(?)ようにしました。
分かりやすいカジュアルアイテムで崩す
どこから見てもカジュアルで、定番的なアイテムを使いました。
という感じで。
ワークベストとパンツで、擬似セットアップ
- 過去にもやってる手ですが、ベストで首元にVゾーンを作ってややきちんとめに見せることにしました。
- 濃いインディゴデニムにホワイトの点線のようなストライプ(ウォバッシュストライプ)の、ワークベスト。シンチバックのベルトを絞って、なるべくタイトに着てみました。
- パンツのストライプのピッチ(幅)と、ベストのストライプのピッチが偶然ほぼ同じ幅だったのを利用して(?)、擬似セットアップ的に見せることができるのではないか?と思い、そういうことにしました。
インナーはボーダーロンTで、ラクをしつつすっきりフレンチに
- ベストのインナーはフレンチな清潔感もある、ブラック×ホワイトのボーダーカットソー。
- ベストのVの開きから柄をしっかり見せたかったので、等幅のはっきりボーダーで、クルーネックのTシャツをチョイスしました。
- 裾はパンツにINしてすっきりと着ました。
- Tシャツなので動きやすくラクです。
キャンバススニーカーで足元をすっきり軽く、ラフな普段着っぽくする
- 靴は革靴ではなくキャンバスのハイカットスニーカーにしました。
- パンツの裾がヒール靴に合わせてやや長めにしてあるのですが、裾が長めでも違和感なくバランスが取れるのでは?と思い、コンバースのハイカットにしました。
- 紐をギュッと締めればシルエットはすっきり。
- 平紐と大きめのアイレットはミリタリーチックな武骨な印象もあるので、ベストのアメリカンワークなラフさとも合うと思いました。
- ソールに入った赤のラインは、オリーブとチャコールの中間のようなパンツの色に合う気がしました。細かいけど、ネイビーのラインはデニムベストともリンクさせてます。
いろんな生地感のアイテムでミックス感を出す
- アイテム数が少なめなので、それぞれ違った素材や生地感のものにして、変化をつけられたらいいなと思いました。ツヤ感のある/なし、柔らかさ、厚さ、凸凹感など。
色数は絞ってきちんとまとまった風に見せる
- カジュアルダウンしつつ、全体としてはきちんと風に見えるようにしたかったので、ゴチャゴチャしないよう色数を少なめにしました。
- ブラック&チャコールグレー、ネイビー&パープル、ベージュ&生成り&ホワイトの、ざっくり3色。
感想
- ゴチャゴチャ考えた割に何てことないコーディネートに収まってますが、シチュエーションを考えるとまあこれで良かったんじゃないかな、と思いました。
- トレンチコートのライナーを取り忘れて出かけてしまい、気温25度の中、違った意味で激アツでした。笑。
今回のコーディネートは以上です!
なぜか文章書くのに苦戦してしまい、書いては消してを繰り返し、アップまで3日もかかってしまいました。。
中途半端な知識と当てにならない感覚で、だらだらしつこく語ってしまい、すみません!
なかなか気候が安定しない春ですが、新しい季節、みなさまお身体に気をつけてお過ごしください。
それでは今回はこのへんで!
おわり。