お裁縫素人が挑む|ミシンを使わないデニムのリペアを(短時間で簡単に)やってみました
こんにちは。
先週末は梅雨の晴れ間で、気持ちのいい風が吹く日でした。
ここのところずっと微熱が続いていてだるいです。どーしたもんかな…。
でも、じっと寝ていてもだるさ倍増してしまう感じだったので、部屋の片付けや、小物の整理など、あまり動かなくてもできる作業を休み休みやりながら、ゆっくり過ごした週末でした。
ところで、
最近わたしのブログで、アクセスしてくださる方が急に増えている記事があり、理由はよくわかりませんがなんだか気になっていました。。
この記事です。
はじめて「手縫いで破れた古着のデニムを直した」プロセスを書いた記事です。
「デニムを自分でリペアしてみたい」という方が見てくださっているのか、
はたまた記事の後半に写真を載せている「襤褸(ぼろ、BORO)」について関心のある方が見てくださっているのか、知る手がかりはありませんが、この記事が、アクセスしてくださった方の何か少しお役に立てていたとしたら、光栄です。。
今日は、調子に乗って、まだまだ履きたいけれど破れている古着のデニムが(まだ)あるので、
前回よりもカンタンに、なるべく短時間で直すことを目標に、再度、ミシンを使わないリペアに挑戦してみました。
DIY的なコトをたまにやりたくなるのですが、
週末に時間があって少しだけ何かしてみたかったので、トライしてみました。。
なんでミシンを使わないかというと、ウチにはミシンがないから、ただそれだけです。笑。
まず、BEFORE → AFTER から…
前回はリーバイスでしたが、今回はLeeのブーツカット。
古着で買って履いてたものです。
右ひざ部分が大きく破れてしまい、履いているうちに破れがさらに広がって、
デニムの前面の生地の継ぎ目のぎりぎりいっぱいまで穴が広がってしまいました。
白いよこ糸も中途半端に残ったり切れたりしていたので、
全部切ってしまいました。
この状態になると、しゃがむとひざがぱっくり出てしまい、さらに穴がピリピリと拡大してしまうので、履けずにしまっていました。
で、AFTERはこう。
あまり劇的な変化はなく、ただ裏から布を当てただけ、という感じになりましたが、
ひとまず破れを気にせず履ける状態にはなりました。
「履きづらくて困らない程度に」という最低限の機能と、
「そのへんご近所を歩いても違和感ない程度に」、という、凝ったことはしない最小限なリペアという感じで、今回はお気軽なノリで直してみました。
今回のデニムのリペアのプロセス
前回は初めてだったので要領もわからず、「とりあえずやれるだけやってみる」という感じで作業していました。
たくさん針を入れて手縫いで縫ったのと、行き当たりばったりで少しずつすすめていたこともあり、6日間もかかってました。笑
ちなみに、前回自分でリペアしたデニム、時々履いてますが、かなり頑丈になり、安心して履けてます。笑
今回は、お裁縫素人らしく、あまり気合を入れず、また破れたらまた補修すればいいでしょ、ぐらいのノリで、簡単でラクな方法を考えることにしました。
たぶん、急いでやれば、ミシンを使わなくても10分で終わるかも…。
そんな方法です。
さて、その「簡単に直す方法」とは…
アイロン接着テープを使って直してみます
要は、裏から当てる布を「アイロン接着テープ」でくっつける、という、たったそれだけです!
そんなん誰でも思いつくわ、という声が聞こえてきそうですが…気にせず書きます。笑。
アイロン接着テープは、手芸屋さんや100円ショップなどで「裾上げ用テープ」などという名称で売られているもの。
スーツのパンツの裾がほつれてしまったり、丈を上げたりするとき、かんたんに補修するためのもの。
スーツを着る生活をしてないので、わたしはあまり使うことはないですが・・・
こういうのです。
わたしが今回使ったもの↓
これは接着面が片面のもの。↓
片面タイプでも、裏から当てる生地をテープで囲んで接着すればできなくはないと思いますが、
デニム生地はスーツ生地よりかなり厚地なので、
両面接着タイプを2枚の生地の間に挟み込んでくっつけるほうが、はがれにくく、うまくいく気がします。
これは両面タイプ。↓
色は目立たない白(不織布っぽい感じのテクスチャー)のほうがいいと思います。
手順は、
- ロールになってるテープを好きな長さに切ります
- (2枚の紙を両面テープで貼り付ける要領で)、布と布の間にテープを挟み込みます
- 上からアイロンをあてます(じっくりめ)
- テープが熱で溶けて2枚の布がぴたっとくっつきます
ざっくり言うとそんな感じです。
ということで、今回は以上です!!
…でもいいのですが(笑)、
一応、プロセスを写真に撮っておいたので、ひととおり書いておきますね。
裏に当てる布を用意します
どんな布を裏から当てるか決めて、穴の大きさより大きめにカットして用意します。
今回は以前別のデニムの裾をはさみでバッツリ切ったときに残った部分を、適当な大きさにカットしました。
気をつけた点としては、
裏から当てたときにあまり違和感がないようにしたかったので、
- あまり極端に色味の違うデニムは避けました
逆にリペアした箇所を目立たせたいときは、全然違う色味や柄、デニムじゃない生地などを使ってみるのもよいかも。
- 元のデニムと、当てるデニム、2枚のデニムの向きが揃うようにしました
デニムのたて糸は青で、よこ糸は白です。
端切れのデニムも白い糸が横になるように置きました。
このパンツのデニム生地は斜めのシマシマが、右が上(右綾)になってます。
端切れも同じ向きにして置いたときに右が上になっているので同じ右綾の生地。
綾(斜めに入っているデニムのすじ)の方向をそろえたほうが見た目がきれいかなぁと思ったので揃えてみました。
それと、仮に、裏から貼った布がまた破れたときのことを考えると、
生地の縦横は揃っていたほうが無難じゃないかなぁと思って、そうしました。
本当に強度を考えるとどう貼るのがよいのかは、知識がないのでわかんないです。。
アイロン接着テープを使って生地を接着します
まず、パンツを裏返します。
裏から布を当てる位置を決めて、
そこを狙って穴の周辺を接着テープで囲みます。
適当に切って端切れと同じ大きさに埋めるように置きました。
厚地の場合はテープを2枚重ねにして置くと良い、と
接着テープの説明書に書いてあったので、若干しっかりめにテープを置きます。
上からハギレを置いて、テープがなるべくハミ出ないように整えたら、
アイロンを用意します。
アイロンをかけてるところを撮るの忘れましたが、
スチームを使って、設定温度を「毛」のところにして(テープの説明書通り)かけました。
ハンカチなどでも良いので、適当な当て布を用意して、当て布の上からアイロンをかけるほうが、デコボコしないのでかけやすいと思います。
同じ箇所に20秒ほどじっくり置く感じで、アイロンをずらしながら全体をプレスし、ぴったり接着することができました。
表に返すとこんな感じ。
OK、これで完成。作業終了です!!
・・・で十分なのですが、
なんかひと手間かけてみたい面倒な性分がうずいてしまい、時間もあったので、プラスα的な作業をやってみました。
10分で終わりじゃねーのかよ‼︎
簡単にやるんじゃなかったのかよ!
…と言われてしまいそうですが笑、
ここからは、別にやらなくてもどーでもいい作業のような気がするので、興味ない方は読み飛ばしてください。笑。
(ここからはどっちでもいい作業)穴の周囲を手縫いで補強します
上の写真の、穴の切り口のピロピロしている部分を、もう少ししっかりと止めたかったのと、
「縫い付けてリペアしてる風」を少し出したかったので、
切り口の周りを、手縫いで縫い囲むことにしました。
これをやるとプラス数時間かかるので、簡単じゃなくなっちゃうんだけど…。汗。
時間があったので、ただやってみて仕上がりを確認したかった、それだけです。。。
前回手縫いでリペアしたときは、紺色の糸で四角く穴を囲んだり、穴の上からかぶせるように垂直方向に青い糸で縫い目を入れていきました。
今回は、こういう雰囲気ではなくて、なるべく縫い目を大げさにしたくなかったので、綾に沿って、デニムの青色に近い色の刺し子糸で、斜めに細かい縫い目で止めていく感じにしました。
本当に、穴の際の部分だけを縫ってる感じです。
やってみて、ややしんどかったのは、接着テープでくっついてる箇所に針を入れるとき。
生地が少し硬くなってるので、刺せないことはないけれど少し力がいりました。
ザクザク縫えるかと思ったら意外にひと針ひと針時間がかかり、途中でちょっと後悔。
でも2-3時間でなんとか周りを縫い終え、
無事、今回の作業完了。
完成。全体はこうなりました
カッコイイかどうかはなんだか微妙な気がしてますが、とりあえず今朝洗って干してるところです。
リペア跡が少しなじむといいなあーーと思ってます。
まとめ
後半無駄にややこしいことをしてしまい、ちょっと疲れて後悔しましたが笑、自分的にはまあいいかな、という感じに仕上がりました。
アイロン接着テープで貼り付けるだけでも、結構きれいに穴はふさがるので、手軽にリペアしたいときは良いと思います!
このLeeのデニムは色味もシルエットも結構気に入ってるし、穴以外の部分はまだ生地も厚くて持ちそうなので、これからも普段履きにして使っていくつもりです。
刺し子デニムみたいなアーティスティックなリペアも興味ありますが、誰でも手軽に簡単にリペアできる、ということも、誰もが気軽に履くデニムには必要なのかもしれないな、と思ったりしました。
子供服みたいに、ファンシーなアップリケやワッペンをアイロンでくっつけて、ポン!可愛い!直った!っていうのも場合によってはアリなのかも…笑。
ひとくちにデニム、ジーンズといっても、今の時代、値段も品質もさまざまだし、趣向や履き方もいろいろなので、
リペアのしかたも、おうちで手軽にできるカンタンなものから、雰囲気や味わい重視のもの、破れる前のきれいな状態に復元するかのような精巧な技、など、いろいろあってどれも正解なんじゃないかと思います。。
誰もが自分の履きたいように好き勝手に履けるのが、デニムのいいところなんじゃないかと思ったり。
今のわたしは、、普段履きの適当なデニムをいかにまた履けるように自分でリペアするかを、DIY的な発想で考えてみるのが楽しくてやってます。笑
(自分のワードローブの中で、適当じゃない存在の大事なデニムもあるので、それは素人のお裁縫でセルフリペアする勇気はないっす…。)
ということで、今回は以上です!
おわり。